こんにちは muddydixon です。
2017年9月8日に横浜大桟橋ホールで開催された CROSS2017 に参加してきました。 また、これまでの経緯で 先達に聞くこれからのエンジニア像2017をファシリテートさせていただきました。
午前中は仕事で参加できなかったのですが、「エンジニアの趣味と仕事と働きやすさ」「人はなぜミドルウェアを作ってしまうのか?」を見学しました。
奇しくもどちらも @tagomoris さんの登壇セッションでしたね。
趣味と仕事のセッションで語られていた「やりたいことを見つける才能」は貴重なので、この芽を潰さないように振る舞っていきたいと思います。やっていくぞやっていくぞ!
また、ミドルウェアのセッションで「OSSにすることで社内事情に設計が引っ張られないようにする」という @fujiwara さんの 闇 言葉はうなずけるものがありました。
とは言え、社内事情に即してコミュニケーションで調整していく所存です。
先達に聞くこれからのエンジニア像2017
はじめに、吉岡さん、伊勢さん、及川さん、未熟なファシリテートにお付き合い頂きありがとうございました。 また、山口委員長、このような機会をいただき感謝しております。
今年の本セッションでは「30 years time-slip / backcasting」にテーマを置いて話を伺いました。
Backcasting は、望んでる未来を定義し、その未来と現在を結びつけるようにポリシーや計画を定めて、振り返って働く計画法の1つです。 このメソッドの基本は 1990 年に Waterloo 大学の John. B Robinson が概要を定めました。 Backcasting では 「ある目標に到達するのであれば、どのようなアクションを取らなければならないか?」 という問が基本になります。 予測(Forecasting) は現在のトレンドの分析にもとづいて未来を予見する手続きです。Backcasting は、反対の方向から未来を検討するよう試みるアプローチです。
通常は、私達、先達ではないもの(私は若くはないのであれですが・・・)が、自分の未来を描き、そこに到達するためにはどこを経由しなければならないか、どのようなアクションが必須なのかを計画します。
ですが、本セッションでは、すでに業界の先頭集団を走ってこられた先達たちだからこそ、「いま、30年若返ったとするならば」、どのように自身の未来=キャリアを描き、 Backcasting することでどのようなアクションをとり、振る舞っていくかを伺いました。
これにより
- 今の知見を持った上で、現在の IT 業界でのキャリア形成をどう見据えているか
- 現役だとするとあと30年はバリバリとエンジニアリングできる人生の時間を、どの技術ジャンル・レイヤに投資していくか
- 一度キャリアを築いた経験を踏まえて、30年後のキャリアを描きそこに対して取るべき指針・ポリシーをどのように考えているか
を伺うことで、私を含むこれからキャリアを描く参加者の方々にとって、有益なヒントを聞き出せるのではないかと考えていました。
お三方が30歳若返ると、吉岡さん29歳、伊勢さん25歳、及川さん22歳になります (ちなみに私は9歳)。
これまでインフラをやってこられた伊勢さんが、30歳若返ってもなお、インフラ/ネットワークはあと5年10年は食べていけるということをおっしゃられたのは知見に基づいた予測ではないでしょうか。
また、伊勢さん、吉岡さんのお二方が数学(と言うより感じたのは情報工学のベースとしての数学)を学びたかったというのは、実際にこれまでの仕事の中で基礎に対する必然性を感じる機会が多かったことが覗えます。
(誘導尋問のようになってしまいましたが) 逆張りを選ぶ及川さんは、数学の逆張りとして、問題の解決をあげられていました。 この問題の解決は UX 、どう使うか、どう使われるかという一つ俯瞰的にたったシステムデザインを考えること、これこそが機械にとって代われられることがない仕事であるのではないかと述べられていました。
数学という基礎力を伸ばす方向と、1つ俯瞰的な課題に対する取り組み方を伸ばす方向の両方が出てきたことは、我々にとって一つの示唆となったのではないかと思っています。
余談:1
イノベーションです
余談:2
例年通り、事前打ち合わせをしてきたのですが、よしおかさんが老後の話をされて、将来来るべき備えの話を正座で拝聴する若者(若くない)の姿です
参考
- 及川さんのブログ: 反省はしていないそう・・・
Wanted
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