HAROiDプラットフォームでは新サービス HarvestMoon をリリースしました。 HarvestMoon は視聴者からのアクション(アンケートやクイズなどの投票)を受け付け、リアルタイムに集計するサービスです。
photo by Chris Pawluk
HarvestMoon 自体は2012年にバスキュールが開発したテレビ視聴を参加型にするシステム Massive Interactive Entertainment System / M.I.E.S. を構成するBaaSとして開発されたものです。
利用事例
幾つか事例をご紹介します。
マッチング・ラブ
2013年、2014年とクリスマスイブに放送された視聴者参加型恋愛マッチング番組です。 www.tbs.co.jp
視聴者は主人公がドラマ上で質問に答えるタイミングと同じタイミングで質問に答えていき、最後まで同じ答えを選び続けた異性がいたら、「恋愛価値観のピッタリ合う運命の人」としてマッチング成立となります。 HarvestMoon では各質問の回答結果を受け付け、ユーザの回答経路を管理し、リアルタイムなマッチングを行うために集計値を提供しました。また、その集計結果は放送CGからも取得され、番組にも反映されました。
瞬間的な視聴者アクションが発生する番組(スパイク)でも回答を受け付けられる設計になっておりますし、放送などのコンテンツに対して集計値をリアルタイムに利用することができます。
金曜カーソル
2013年から約1年間、毎週金曜日20時〜放送された番組です。(レギュラー番組)
http://pieces.newers.net/2014/friday_cursor/
※バスキュールのアワードサイトにリンクしています。
視聴者はスマートフォンで参加するとカーソルになって、番組上に登場することができます。スマートフォンでタップするとTV上でも同じ位置にカーソルがリアルタイムに移動します。 これも HarvestMoon だけで実現しています。 スマートフォン上の画面をマス目で区切り、そのマスを選択肢に見立てます。タップされた位置に対応する選択肢に投票するという考え方です。 TV上に表示する際には、その選択肢を集計しマッピングすることで実現しています。
HarvestMoon の使い方次第で、複雑そうな企画でも実現することができます。 更に導入まで素早く、低コストで行うことが可能になります。
概要
今回リリースした HarvestMoon はHAROiDプラットフォームのAdd-onとして利用することができますのでOmniscient(HAROiDプラットフォーム操作コンソール)から設定、起動するだけで簡単に利用することができます。
設定
HarvestMoon はOmniscientからAdd-onとして追加し、設問とその選択肢を設定して起動します。 これで利用可能になります。
投票
Webコンテンツやデータ放送からはSDK for javascriptやBridgeを利用して投票します。
集計結果
集計結果を得るためには HarvestMoon が提供するAPIを実行することでその時点でのリアルタイムな集計結果を得ることができます。その結果を放送CGなどに反映することで視聴者にフィードバックすることが可能となります。
投票管理
投票経過を確認したり、各設問に対する投票数を確認できるコンソールも用意しています。 ここでは投票の開始や締め切りなども行えますので、番組の進行などに合わせて HarvestMoon をコントロールすることも可能となります。
最後に
Omniscientからのスケール操作で想定するアクセスに対応できますし、Add-onですので、HAROiDの他のサービスと組み合わせた利用することが可能になります。
今後も新たな機能やサービスを提供していきますので、よろしくお願いします。