はじめまして。 HAROiD でプロダクトマネージャをしております、オノデラです。
HAROiD では HAROiD TECH BLOG をスタートします。 ここでは HAROiD がサービス開発を進める上で発生する問題をマネジメント、技術的観点からどう解決しているか共有していく場にしていこうかと考えていますのでよろしくお願いします。(もちろん、サービス紹介やイベント紹介なども)
初回ですし、現在 HAROiD がリリースしている HAROiD プラットフォームについて簡単に触れようかと思います。
HAROiD はネットにつながったテレビ、スマホなどを通じて、新しいサービス、体験を提供することにチャレンジしています。( http://www.haroid.co.jp )
テレビは同じ時間に多くの人が視聴します。テレビとネットの融合によって、テレビはインタラクティブ性を持つことができるのですが、テレビの特性を考えると幾つか問題があります。
- サービスが高スパイク、高負荷にさらされる。
- リアルタイム性が求められる。
- 高い信頼性が求められる。
- その状況におかれるサービスの開発難易度が上がり、開発コストが増大する。
これはサービスを開発するエンジニアだけでなく、問題が制約になりがちになるためプランニングにも影響がでる問題です。 HAROiD プラットフォームはこれらを解決することを目標にしています。
ハイパフォーマンスで柔軟なアプリケーションとインフラ
HAROiD が提供するアプリケーション、サービスは高スパイク、高負荷でもパフォーマンスが発揮できるように設計されています。また、AWS や GCP を利用し、スケーラブルで柔軟なインフラを構築しています。 HAROiD のアプリケーションを組み合わせ利用することによって複雑なバックエンドシステムを用意することなく、サービス開発に集中できる環境を提供しています。
SDK の提供
HAROiD プラットフォームのアプリケーションを簡単に利用するために、SDK を提供しています。SDK を利用することでスクラッチで作るには面倒な機能などを実装する必要はありません。 たとえば、ユーザ管理は、どのようなサービスでも必要な機能ですが、SDK を利用することでその実装を行う必要はなくなるため、開発工数を低減することができます。 現在は javascript 向けの SDK を提供しています。
テレビのストレージ領域の拡張
テレビで HAROiD プラットフォームを利用するためのプロダクトも提供しています。 現在のテレビのストレージ領域は小さく、ハードウエアの制限があります。しかしながらサービスを展開する上ではローカル(テレビ)に情報を保持しなければいけません。 そのため個別のテレビのストレージ領域をクラウド上に用意しています。これによってテレビでも他のスマートデバイス同様に HAROiD プラットフォームを利用することができるようになっています。
アクセスログのリアルタイムな可視化
いわゆる Web の世界では Google Analytics などアクセス解析は当たり前のように行われていますが、HAROiD ではテレビでも同様なアクセス解析を行えるようなプロダクトを提供しています。 これまで視聴率が中心だったものが、Web のように明確な数値として観測できる環境を整えています。 これによってテレビもデータを元にアップデートしていくことが可能になってくると考えています。
デバイスを横断
HAROiD アカウントというユーザ管理体系を用意しています。 これによってテレビと他のデバイスを横断するような施策があってもユーザを追跡できますし、ユーザは1つのアカウントで複数のサービスを利用することができます。 また、セキュリティについても十分に考慮された設計になっています。
これから
現在このようなカタチのプラットフォームを提供し、コンテンツ開発者やプロバイダーの方々に利用していただいています。 これまでテレビとスマホを組み合わせてセカンドスクリーンでの連動することはありましたが、HAROiD プラットフォームを利用してファーストスクリーンでコンテンツに参加できることが可能になりました。 もちろん、テレビを想定しているプラットフォームであるからこそ Web コンテンツやイベントコンテンツでも利用可能なものになっています。
また、HAROiD では HAROiD プラットフォームを利用して TOVY というサービスも展開しています。TOVY を利用して参加することで番組内に登場するような企画も実施されています。
現在も機能を拡充し、テレビやスマートデバイスをアップグレードすべく新機能のリリースや改善を行っています。
今後はそれぞれのプロダクトの詳細についても紹介していこうかと思いますのでよろしくお願いします。